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Street Art Program 2002 in Mito.


カフェ イン 水戸
2002年夏、水戸芸術館にて開催中の企画展 ”カフェ イン 水戸” YUKINKO AKIRA ドキュメント。

水戸第2弾!8月22日(木)〜24日(土)

カフェイン水戸展2度目の活動が始まった!
 8月22日木曜日。2週間ぶりの水戸芸術館。ユキンコアキラはパワーア
ップして、水戸に戻って来たのでした。今回は”Yukinko Tシャツプロジェク
ト”ため、Tシャツ50枚を用意して、一人一人の出会いをTシャツに閉じこ
める決意で準備してきました。
 水戸芸術館広場にて、ユキンコパフォーマンスを披露。何だか変な踊り
にあわせて、集まった人といっしょに手を振った!今回は、ユキンコDJマ
シーンを使って音に乗ってパフォーマンスだ!しかし暑い!!気温37度。
フジテレビ”テレビ美術館”取材。
 毎週日曜の早朝に放映されている”テレビ美術館”私は失礼な事に知ら
ない番組でした。コメントを取りたい!とディレクターの方。喜んで!とユキ
ンコ。こう見えてカメラ慣れしています。手をしっかり八の字型に広げてイン
タビュースタンバイオーケー!どんなにプレッシャーを感じても、いつも話し
ているようにしゃべろうとするけど、上手くいきません。口がピクピクする所
は映ってないといいのですがー。9月8日(日)早朝5時30〜放映予定。
あー楽しみになって来た〜。
ウッホイ!大盛況。
 一人目を描いてから途切れる間もなくかきっぱなし。人が人を呼ぶ。ユキ
ンコニガオエTシャツプロジェクトは出会った人の顔をユキンコの顔の部分
に置き換えて描くんです。みーんなユキンコになちゃう。
 描く時間は僕とお客さんとのトークの時間。”どこからきたんですか?”い
くつですか?”(女性には聞かない。)とにかくありきたりな質問から世間
話まで。約15分という短い時間の中でどれだけ語れるか?話ながら描く
。Tシャツに気持ちを込めながら描くと不思議と顔が似てくるんですよ。そ
の人の特徴が一番出る部分は目と笑顔。
ニガオエではない!出会い絵だ!
 僕が原宿を拠点にしてはじめた路上活動は2000年の5月5日。全く何
をしたらいいのか分からなかった。とりあえずスケッチブックと鉛筆を持って
表参道に向かった。マジックで紙に”似顔絵500円!”とダサイ字で描か
れた看板みたいなのを横に置いて、初めて路上で人を相手に絵を描いた
。それまで絵を描くことは自己満足にすぎなかった。似顔絵ってこんなに
喜んでもらえるんだなぁ〜とビックリした。それと同時に似顔絵描きで終わ
りたくないな。とも強く思った。あれから3年の年月が経って今思うのは、
似顔絵のいいところって描く時間をお客さんにもらって出会いを定着させる
ものだと。そう思う。だから僕の描く絵は似顔絵ではなくて出会い絵です。
僕はこれからも、上手い似顔絵描きにはなりたくないですよ。
Tシャツに描く訳。
 色紙に描いたり、スケッチブックに描いてあげるのもいいけど、せっかく
描いてもらった自分の顔なんだから、着れたらいいなーと思ってTシャツに
直に描くことを提案してみました。が!!結構布に描くのは難しいんです
よ。試行錯誤の末、あみだしました!Tシャツに簡単に描けるテクニック。
今まで無かったでしょ。ペンは布描きマーカーを使っているから洗濯も安心
です。この日は12人の方との出会いがTシャツになりました。
残りの夏休み、このTシャツが役立つ事を願っています。小学生にはサイ
ズがでかいので高校生になってから着て下さいね。と言いました。
水戸で分かったこと。
 今回この展覧会の大きなテーマは”アートを通したコミュニケーション”で
す。僕はたまたま原宿や地方で自然に形になっていった路上活動ですが
アートがコミュニケーションとなって機能するのって難しいところがあるんだ
なーと感じます。コミュニケーションっていう言葉自体僕の中では人と対話
することだと思うくらいですが長いことユキンコ活動をしていてコミュニケー
ションって深いなぁとつくづく思いますね。そう感じながら分からないことや
発見が次々と起こるから今まで続けてこれたんだと信じています。水戸で
活動できてよかったと思うのはコミュニケーションが好きな自分がこういう
形で展覧会としてパフォーマンスになったことです。ユキンコ・アキラのパフ
ォーマンスは相手がいて初めて成立するんだ!と自信もって言えます。
顔の中で目が好き。
 描く時に一番大事に書き込むところは”目”です。僕が目を描くときは書
き始めて3〜4分のころなんですけど、その時間がないと相手の目を落ち
着いて見ることができないような気がします。いろんなことを聞いたりしゃ
べって初めてその人の目が見れるようになるんです。僕は目を描く時、話
の盛り上がりの時でお客さんの目に表情が出た時の瞬間を描こうといつも
気を付けています。生き生きしたときの目はその人がバッチリ出ています
から。顔を描くのが好きな理由は目が描けるからですきっと。
無関心な人はいないはず。
 興味ないねー。アートは。みたいな。無関心な人が多いと言われる現代
ですが、簡単に現代人を無関心と決めつけたくはないです。僕は沢山の
人と出会ってきました。関心を引き寄せるきっかけが無いことが無関心に
なってると思う。いろんな人の無関心の扉をこじ開けるためのきっかけ。ユ
キンコ・アキラは少々インパクト強すぎかもしれませんが、僕はこれぐらい
じゃないと左のおじさんとこうして似顔絵なんて描けなかっただろうし、仲
良く話もできなかったと思うんです。ユキンコは無関心を崩す突破口になり
たいです。
カフェイン水戸みたいなイベントをもっと!!
 僕は勉強嫌いでろくに大学の講義も受けず、芸大の4年間を過ごしてし
まいました後悔もありますが。その間路上に居た訳ですが、でも路上で学
んだことは沢山あると堂々と言いたいんです。街の中で全てやってきたの
で子供が見るもの大人が見るもの、やっぱりおもしろいね。いいね。かっこ
いいね。そんな反応が僕は楽だし、ハッキリしてるので。ユキンコの役目
があるとしたら、アート系の人っておもしろい!と感じてくれる人を増やすこ
とかなーと思います。僕なんかより沢山スゴイアーティストは沢山いらっし
ゃるのは当然です。美術館に来てくれる人がもっともっと増えて欲しい!
僕は今回の展覧会のような企画が全国の美術館でもやって欲しいと強く
願います。僕の出番も増えるし!学芸員の皆様ユキンコ・アキラどんどん
使ってください!!
3日間で46人!!
 今回水戸活動第2弾は大盛況でした。御礼申し上げますーー!ユキンコ
ニガオエTシャツプロジェクトは全部で46人の方を描くことができました。
スゴイ最高記録です。お陰様で僕の腕も上達しましたよ!これからもこの
プロジェクトを続けて行こうと思いました。活動の全てはビデオカメラに収め
てあります。このHPに使っている画像はビデオから撮ってきたんですが、
見返すと本当に嬉しくなります。あーいろんな人とまた出会えてよかった
なと。水戸で出会った方がこのHPを見て下さって”あっ!私だ!”と喜ん
でもらえれば嬉しいです。これは出会いの始まりです。これからのユキンコ
活動を見続けてもらいたいです。次回水戸活動は9月21日(土)〜23日(
月)
です。もちろん、ユキンコTシャツプロジェクトもやりますのでまた会いに
来てくださいね。

●次回Street Art Program in MITO のドキュメントは9月下旬に更新します。お楽しみに・・・。

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